発毛の魅力に迫る
ヘアスタイルはセックスアピールや自己表現のための手段としても重要な意味をもっています。楽聖モーツアルトの時代は、男性でもみんなカツラをつけていたことはよく知られています。
現代日本でも、若い人たちが大人のひんしゅくを買いつつも茶髪や長髪にしたがるのは、彼らにとっては自己主張や自己表現の1つだからともいえます。そう考えれば、男性がいつの世も頭髪の薄さを気にするのは、ある意味で当然ともいえるのでたとえばシャンプーしたときに少しでも毛が抜けたり、枕カバーに抜け毛がついていたりすると、だれでも気になるものです。
でも、抜け毛すべてが異常というわけではありません。生理的変化としても抜け毛が起こるからです。
人間は他の哨乳動物と同じように、手のひらや足の裏などを除き、全身を毛で覆われています。毛を大別すると、産毛のような細くて短い毛(ぜい毛)と、頭髪、胸毛、脇毛、眉毛、まつげなどのように太くて色の濃い毛(終毛)に分けられます。
人間は一見、体毛が少ないように見えますが、実際は毛が密生していて、終毛と合わせた総数は500万本にも及ぶといわれています。こうした体毛の数は個人個人で生まれたときから決まっています。
遺伝的にプログラムされているといってもよいでしょう。思春期になると、ヒゲやわき毛、アンダーヘアなどが新たに生えてくるような気がしますが、これももともと生えていた細くて柔らかい産毛が、硬く太くなり、色も濃くなってきただけです。
毛の総数そのものは決して増えてはいません。毛のもう1つの特徴は、毛周期という成長サイクルをもっていることです。
毛は細胞分裂を繰り返す毛母細胞と、その毛母細胞に栄養を与える毛乳頭の連係プレーでできていますが、いつまでも伸び続けることはありません。毛の成長は成長期と休止期、その中間の退行期の3期に分けられます。
ある一定期間成長期を続けると退行期に入って成長が止まり、抜け落ちます。しばらく休んで再び成長するというサイクルを繰り返しています。
最近は、女性でも頭髪の薄さを訴える人が増えてきましたが、やはり目立つのは男性です。しかも、ある人は20代から薄くなり、ある人は70代になってもふさふさといったように、個人個人で頭髪の状態はかなり違います。
こうした個人差があるからこそ、薄さがより気になるのかもしれません。だれもが年齢とともに徐々に薄くなっていくならば、それほど深刻に思い悩むことはないはずです。
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